
きっかけは祖父の自分史
実家の本棚に祖父の「自分史」があります。
パソコンや、ましてやネットの製本サービスもない時代、
手書きの紙をコピーして、製本キットで作り、
兄弟に配ったもののうちの1冊です。
それを知ったのは、亡くなってしばらく経ってからでした。
内容は、主に台湾に疎開する前後のことです。
そこには母のことも少し書かれていました。
母からも一部は聞いていましたが、
母も幼かったので、記憶と異なる部分もありました。
祖父は紙で残していました。
ちゃんとした本ではありませんが、手元に残る形です。
デジタルに弱い母でも、
いつでも手に取って読むことができます。
私も、ブログという形ですが、
自分のことを記録しています。
デジタルなので、消そうと思えば簡単に消せます。
どちらがいいかはわかりませんが、
共通しているのは
「残している」ということだと思います。
うまく書くより、残しておくこと

自分のことを文字に起こすのはちょっと恥ずかしくて、
今までは敬遠していました。
誇れるようなキラキラした経歴もないし、出来事もない。
でも、実際に書いてみるうち、
それでいいんじゃないかと思うようになりました。
むしろ、そのとき考えていたことがそのまま残っているほうが、
あとで意味が出てきます。
読みやすさや完成度よりも、
「そのときどう思っていたか」のほうが大事かもしれません。
祖父の自分史も、
書いたときはそこまで意識していなかったのかもしれません。
でも結果的に、自分はそこからいろいろなことを知りました。
同じように、今書いているものも、
いつか誰かが読む可能性があります。
家族かもしれませんし、そうではないかもしれません。
自分史を書いてみませんか

自分史というと少し大げさに感じますが、
ブログでもメモでもいいと思います。
過去のことでも、今のことでも。
あとで見返したときに、
「そういえばこうだった」と思えるだけでも十分意味があります。
ちゃんとしたものを作ろうとしなくて大丈夫です。
書くことが苦手なら、AIを使う方法も。
そして、ある程度まとまったら、
誰でも手に取れる「本」にしてもいいでしょう。
今はネット上で完結する製本サービスもたくさんあります。
私も、いつか本にしたいと思っています。
自分史は、過去を振り返るためだけのものではなく、
これからの自分を始めるための、
小さなきっかけになるはずです。