
贈り物は、品物そのものよりも「気持ち」をやり取りするもの。
だからこそ、ちょっとした振る舞いや言葉づかいで印象が大きく変わります。
ここでは、意外と見落とされがちな「受け取る側のマナー」に焦点を当て、
大人として押さえておきたいポイントをまとめました。
「貰い方・断り方」にも作法がある

贈り物のマナーは「渡す側」だけでなく、受け取る側の振る舞いもとても大切です。
■ 「頂き物」はその場で開けるべき?
基本は、相手から「開けてみて」と言われるまで待つのが無難です。
ただし、親しい間柄であれば、
「開けてもいいですか?」
と一言添えるだけで、ぐっと自然で丁寧な印象になります。
■ 「お返し不要」と言われたとき
言葉どおりに受け取って何もしないのは、ややそっけない印象に。
後日、
- 電話や手紙で改めてお礼を伝える
- 別の機会に「先日はありがとうございました」とさりげなく返す
“形を変えたお返し”が、おとなの気遣いです。
■ 高価すぎる贈り物の上手な辞退
その場で強く断るのは、かえって角が立つことも。
一度ありがたく受け取ったうえで、後日
「お気持ちだけで十分です」と伝えつつ、同等の品を返す。
いわゆる“やんわりしたお返し”が、スマートな対応です。
渡すときの所作で印象が変わる

品物よりも先に目に入るのが「渡し方」です。
■ 紙袋から出すタイミング
基本は、
- 袋から出す
- 正面を相手に向ける
- 両手で渡す
袋は自分で持ち帰るのがマナーです。
ただし外出先などでは、
「袋のままで失礼します」
と一言添えると自然です。
■ 「つまらないものですが」はもう古い?
かつての定番フレーズですが、最近は少し控えめな印象も。
また極端ですが、「つまらないと思っているものを、人にあげるのか」という考え方もあります。
代わりに、
- 「お口に合うと嬉しいのですが」
- 「心ばかりですが」
などの、前向きでやわらかい表現が好まれています。
意外と知らない「贈ってはいけないもの」

良かれと思って選んだものが、実は失礼にあたることもあります。
■ 目上の人へのNGギフト
意味合いから、贈り物として避けられるものがあります。
現代ではあまり気にされないこともありますが、年配の方への贈り物では、念のため控えておくと安心です。
- 靴・靴下(踏みつける)
- 筆記用具(もっと努力を)
- ベルト(気を引き締めて)
■ お見舞いで避けたいもの
- 鉢植え(根付く=長引く)
- 菊やシクラメン(縁起の問題)
- ハサミなど「切る」もの
相手の状況を考えた配慮が大切です。
最近では、衛生面への配慮から生花の持ち込みを断る病院も増えています。
また、食品についても、体調や治療方針によって制限がある場合があるため、本人からの希望がない限りは控えるのが無難でしょう。
■ 数にも意味がある
- 「4」「9」は避ける
- お祝いでは偶数(割り切れる数)を避けることも
地域や関係性によっても変わるため、迷ったら無難な数に。
親しい人向けなのか、仕事関係の相手かによって、文章を少し変えると良いでしょう。