いわゆる「介護」と呼ばれるほどではないけれど、
確実に、以前の母とは違ってきている…
認知症と診断されるわけでもなく、
身体介助が必要なわけでもありません。
それでも、会話のズレや感情の揺らぎに、
じわじわと心が削られていきます。
そんな「介護未満」の時間。
確かに母なのに、
母の延長線上にありながら、
どこか母ではないように感じてしまう瞬間があります。
外からは見えにくく、名前もつけにくいこのしんどさは、
同じ立場になって初めて気づくものかもしれません。
この連載は、本格的な介護に至る前の、
“まだ介護とは呼ばれない現実”を、
少しのユーモアを交えながら綴った記録です。
家族といえども、人と人の関係です。
変わり始めた母を前に、戸惑ったり、ときにはぶつかったりもします。
それでも日々の生活は続いていきます。
だからこそ、この状況を丁寧に観察し、記録していくことで、
同じような思いを抱えている誰かに、
「ひとりじゃない」と伝えられたらと思っています。
