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第7話 子どもがいたから出会えた人たち

2+1と、私の仕事。

machi

当時のデザインの仕事は、
看板のデザインや文字のトレース、
名刺やカードの制作など、小さなお仕事が中心でした。

仕事をするのは、
子どもたちがお昼寝している間や、
夜、しっかり寝てくれてから。

それがだんだんエスカレートして、
夜中の3時に起きて仕事をすることもありました。

その代わり、子どもたちがお昼寝したら私も一緒に寝る。

今思えば、
生活リズムなんてあったものではありません(笑)。

そんな私に仕事をくださっていたのが、
独身の頃からお付き合いのあった看板屋の社長さんでした。

社長さんご自身、なかなかお子さんを授からなかった時期があり、
子どもへの愛情がとても深い方でした。

双子が生まれた時も、
自分のことのように喜んでくださったのを覚えています。

そして、独身の頃に私が仕事をしていた姿も知っていたからこそ、
子育ての大変さや、家にいることの孤独も理解してくださっていました。

「子育てしながらでも、少しずつできるように」と、
納期に余裕のある仕事を選んで回してくださったんです。

その気遣いが、本当にありがたかったですね。

それでも、一つの仕事を仕上げるのには時間がかかりました。

特に難しかったのが、
最後の「これで良し!」を自分で決めること。

「もっと良くできるかも」
「こっちの方がいいかな」

もっと、もっと、と考えて、
今ならすぐできるような仕事にも、
ずいぶん時間をかけていました。

でも、そうやって一つずつ仕事を重ねるうちに、
社長さんから別の方を紹介していただき、
少しずつ仕事のご縁も広がっていきました。

子どもがいたから、
思うようにできなかったこともたくさんあります。

でも、子どもがいたからこそ、
出会えた優しさや、ご縁もありました。

振り返ってみると、
私が仕事を続けてこられたのは、
決して私一人の力ではなかったんだと思います。

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