
昭和の築古だった実家を、一度骨組み(スケルトン)に戻して再生させた体験記です。
第3回の今回は「工事編:解体で見えてきたこと」です。
初めての方は準備編①から、続きで読んでいる方はそのままお付き合いください。
工事編:解体で見えてきたこと

いよいよ解体。「欠陥工事」ともいえる事実が顕に
そして解体工事が始まり、タイトル通りの状況に。スケルトンでは、シロアリの被害が発覚して費用がかさむことがある…というのは事前に調べて知っていましたが、シロアリ対策は定期的にしていたのでそこは安心していました。
ですが、それとは別に次から次へと予想もしなかった問題が出てきたのです。

長年の雨漏りで、屋根まわりがカビだらけ
最初に衝撃だったのが、屋根の端のほう。壁を剥がしたら、長年の雨漏り跡が出てきました。木材は黒ずみ、カビだらけ。想像していたよりかなり広範囲で、追加工事が必要になりました。
また、壁紙にも大きく壁が発生していました。
壁紙の張り替えは行っていたのですが、大きな家具は動かさずに作業したようで、元からあった壁紙には全面的にカビが生えていました。
表面からはまったくわからなかったし、普通に生活していたし、雨漏りもなく天井にシミがあるのもわかりませんでした。でも内部では、長い時間をかけて静かに傷んでいたようです。
築古住宅の怖さって、こういう“見えない劣化”なんだと思いました。

もはや欠陥工事では?というレベルの瑕疵
さらに驚いたのは、当時の施工そのものの雑さ。
柱の一部が途中で不自然に細くなっていたり、梁に後から開けたような穴が開いていたり。素人の私が見ても「なんでこうなった?」という箇所が次々に出てきました。「こういうのってアリなんですか?」と聞く私に、職人さんも苦笑い。
元の家を建てた業者は、すでに存在していません。
40年前、いわゆる“建てれば売れた時代”の建売住宅だからか、壁紙の貼り方など、入居同時から全体的に雑な部分は目立ってはいましたが、まさか中身もこんなに雑だったとは思いもしませんでした。
基礎の段階(盛土をしているところ)から見ていたので、そこは確認できていましたが、内部は見ていなかったと思います。見てたとしても、素人にはわかりませんよね…
あの東日本大震災のときも、関東圏のこの家は普通に揺れました。幸い、何も被害はなかったのですが、近隣には地盤沈下もしたところもあったので、地盤に関しては少し安心感がありました。
それにしても、こんな状態の家に、両親は長年住んでいたということに少し怖さを覚えました。この話がなかったら、ずっと住み続けていたことでしょう。
外見が普通でも、中身は開けてみないと本当にわからないものです。

ついに完成&ダブル引っ越し
結局当初の予定から2ヶ月ほどずれて、真夏の引っ越しになってしまいました。
酷暑の中の引越しだけは避けたかったのですが、仕方ありません。
前の週に新しい家に一人で行って、照明やカーテン取り付け、注文していた家具の受け取りなどを済ませました。
母もいい加減痺れを切らしていたし、施設もそうそう長くいられないので、我が家の引っ越しの1週間後に母の引っ越し日を決めました。母の荷物は少ないので、前日に施設に泊まって荷造りをしました。

忙しい家族に代わって自宅と母の荷造りをほとんどやって、さすがの私も、この数週間でちょっとだけ痩せました。(でもすぐ元に戻りました)