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親の家をリフォームしてわかった現実【1】

実家じまいから始まった、スケルトンリフォーム体験記

いわゆる「実家じまい」というと、少し大げさかもしれません。

「まだ住めるのに」と言う親と、
「直すなら今しかない」と考えた私。

親の住まいを整理しながら、わが家が選んだのは、骨組みだけを残すスケルトンリフォームでした。

これから親の家を建て替えるか、直して住み継ぐか――。
いったん始めれば、途中で簡単にやめることも、やり直すこともできません。
同じように悩む人にとって、この体験が少しでも参考になればと思います。

準備編①:リフォーム会社探しと契約

実家をどうするかちゃんと考え始めたのは、いくつかの出来事が重なったタイミングでした。

まず大きかったのは、父が亡くなり母が一人暮らしになったこと。
昭和の俺様オヤジがいなくなって、羽を伸ばすかと思いきや、予想に反して気力がなくなり、だんだんと心細さが目立つように。

その一方で、こちらの生活でもここ数年住まいをどうするか問題が発生していました。
築25年を超え、今住んでいるマンションをリフォームして住み続けるのか、それとも売って引っ越すのか。売りに出された部屋を見学したり、資料を取り寄せたりしながらも、なかなか踏ん切りはつきませんでした。

自分たちももう還暦、動くなら気力体力まだ残ってる今しかないと、実家のことをちゃんと現実として考え始めたのです。

なぜスケルトンリフォームにしたのか

築約40年の一戸建て。
荷物は多いし、設備も古い。母は前々から「ここに住んだら?」と言っていたけど、建て直さないならばとても住む気にはなれませんでした。
結局「スケルトンリフォーム」に踏み切った理由はシンプルで、予算と納期でした。

母には工事期間中、施設へ一時的に移ってもらう必要がありました。施設は1ヶ月25万以上かかるため、なるべく短期間で終わらせたいのもありました。

もちろん予算との兼ね合いもあります。建て替えは基礎からやり直すので高額になるけど、スケルトンならなんとかいける、そう思ったからです。

また、数年前に近隣でちょうど建て替えをした家があり、基礎を掘り返したら、地中から大量の瓦礫が出てきて、その撤去と処分にかなり費用と工期がかかった、と聞いたからでもありました。

ほぼ直感で決めたリフォーム会社探し

見積もりは全部で5社くらい取ったでしょうか。中には「スケルトンはやっていない」というところもありました。

大手も検討したけれど、調べるほどあまり良くない評判も目につきました。営業と現場が分断しているとか、下請け任せで品質にばらつきがあるとか、実際どこまで本当かわからない。でも、何百万、何千万というお金を払うには、少し不安が残ったのは確かです。

最後まで候補に残ったのは、かなりタイプの違う3社でした。


おしゃれ系リノベ会社は「素敵」だけど不安が残った

ホームページの施工事例は本当に素敵でした。
雑誌やInstagramに出てきそうな、無垢材とアイアン、間接照明、ホテルライクな空間。

ただ、「デザイン」は強いけれど、「古い家を安全に再生する技術」の部分が見えにくかったのと、費用もかなり高めだったし、構造や断熱についての説明があまりなかったこと。

若夫婦が新築感覚でリノベするなら良いのかもしれないけど、うちみたいな「終の住処」を想定している、高齢者含む大人5人家族にはちょっと合わないなと考え、候補から外しました。


ZEHを猛烈に推す“昔ながらのオヤジ社長”

もう1社は、昔ながらの不動産会社兼工務店のような会社でした。

まず社長の圧がすごかった。超ZEH*推しの社長で、それ以外はダメ!という感じ。言っていること自体はたぶん正しい。見積もりもかなり良心的だったし、知識も経験もありそうでした。

でも、新築ならまだしもうちはスケルトンリフォーム。いいかげんな作業をにはならなそうだけど、こちらの要望も聞いてくれなさそうな雰囲気がしんどそうだな……と思い、最後まで迷った末に見送りました。

*使うエネルギーと創るエネルギーの差をできるだけゼロにする住宅。国の住宅政策でも推進されている。

最終的に選んだのは、地元のリフォーム会社

最終的にお願いしたのは、近隣で小規模リフォームを中心にやっている、アットホームな会社でした。おしゃれに振り切っているわけでもなく、予算のかかる工事をゴリ押しする感じでもない、ちょうどいいバランスに感じたからです。また、小さい工事を数多くやってるなら水回りなどもきちんとしてくれそう…ということで決めました。

とはいえ、全く不安がなかったわけではありません。
ここまで大規模なスケルトンリフォームは、あまり数をこなしていないと聞いたからです。でも、それだけにやりがいがあると言っていただけたので、お任せすることにしました。

また、「いつも同じ職人さんと組んでいます」という言葉に安心感がありました。
営業だけ立派で、誰が施工するかわからない会社より、実際に工事する人の顔が見えるほうが、この家には合っている気がしました。

結果的に、この判断は間違っていなかったと思います。

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